愛知県のセントレア空港より車で約10分、「やきものの街」常滑にある「INAXライブミュージアム」は、世界のタイルや焼き物文化に触れることができる珍しい博物館。タイルや粘土を使って実際にものづくりができる体験教室も魅力です。 ゆっくりと散策しながら、土や焼き物、タイルが織り成す美しい世界を体感してきました。
INAXライブミュージアムは、セントレアのある「りんくうIC」より車で約10分。公共交通機関を利用する場合は名鉄線「常滑駅」より「知多半田駅」行きのバスに乗車します。
10分ほどで「INAXライブミュージアム前」に到着。バスを降りると目の前がINAXライブミュージアムの入り口となっているので、交通アクセスも良好です。
INAXライブミュージアム敷地内には建設陶器の始まり館や土・どろんこ館など、6つの建物があります。まずは、総合案内のある「世界のタイル博物館」へ。
館内は2階建てとなっており紀元前から近代に至るまで約1,000点ものタイルコレクションが展示されています。珍しいコレクションも多く、日本で唯一世界の装飾タイルを展示している博物館として、注目を集めているんです。
まずは階段を上り2階から見学をスタート。2階は「時空を超えるタイルたち」をテーマとした常設展示をしています。紀元前のタイルや、世界各国で作られてきた装飾タイルを、じっくりと見ることができます。
国によって異なる手法やデザインの装飾タイルは、宝石箱のように色鮮やかで、見ごたえ充分! 古代から受け継がれてきた、装飾タイルの技術の高さに圧巻してしまいます。それぞれのエリアには丁寧な解説もついています。
続いて1階で「装飾する魂」をテーマにした常設展を見学。1階での展示は、装飾タイルで装飾された空間の迫力を体感できます。
中でも、フォトスポットとしてぜひ抑えて頂きたい場所「イスラームのドーム天井」の展示です。モスクや宮殿で飾られたタイル貼りのドームを再現した空間は、神秘的で装飾タイルの魅力を全身で感じることができます。
中央部から差し込む光に反射したタイルは、まるで宇宙のよう。写真撮影が可能なので、美しさに魅了されて、何枚も写真を撮影してしまいました!
1階には常設展の他に、特別展示をしている企画展示室があります。2019年秋ごろまでは、染付古便器を展示する特別展示が見られますよ。
便器とは思えないほどデザイン性が高く、おしゃれな古便器がずらりと並んでいます。
※染付古便器はINAXが製造したものではありません。
「世界のタイル博物館」を出ると、向かいにあるのが「窯の広場・資料館」です。国の登録有形文化財に指定されており、かつて土管やタイルを焼いていた窯の内部や煙突などを見学することができる施設です。
現在は、改修工事を行っており閉鎖中。2019年の秋頃にリニューアルオープン予定となっています。
大正時代から代まで、テラコッタやタイルなど建築装飾に使われたやきもの(建築陶器)をメインに展示しているのが「建築陶器のはじまり館」です。建物を華やかに装飾するテラコッタや、現在もなお使用されている建築陶器の実物を見学することができます。
タイルとテラコッタで装飾された「帝国ホテル旧本館」の柱や警視庁庁舎、京都府立図書館で使用されていたテラコッタなどのほか、身近な建築にも見られる装建築陶器が展示されています。「これもやきものだったのか」と新しい発見に出会えるはず!
「建築陶器のはじまり館」の外には「テラコッタパーク」が併設されています。テラコッタは自然光の中で見てこそ、本来の表情をみせてくれるという思いから、室外型の展示を始めたんだそう。
芝生の上で一休みしながら眺めたり近づいてみたりと、他ではできない鑑賞の仕方ができて楽しかったです♪
日本六古窯の一つである「やきものの街」常滑が培ってきた技術や伝統を継承し、新しいやきものづくりを追求しているのが「ものづくり工房」です。焼き物が作られる過程や材料、技術などをパネル展示で分かりやすく解説し、やきものについて学べるほか、海外から招聘したやきもの作家さんの作品展示も行っており、
優れた感性に触れることもできますよ。他にも、クリエーターのコラボレーションや古い建物に使われたタイルの復原など、文化活動への貢献にも力を入れています。
焼き物を作る上で欠かせない土に着目した体験型施設がこちらの「土・どろんこ館」です。この施設は焼き物の原料である土を使った温もりが感じられる館内で、ワークショップや体験学習を楽しむことができるんです。
とくに、人気があるワークショップは「光るどろだんごづくり」。早速、体験してみることに♪
土を丸めたどろだんごの表面を削り、きれいな球型に整えていきます。凸凹がなくなったら、カラフルな色を塗っていきます。色の塗り方によっては、ストライプ柄やドット柄にすることもできるそう。最後に、じっくりと表面を磨きあげれば完成です!
瓶の口を使って、さまざまな方向から泥だんごを磨いていくのは意外と大変ですが、磨けば磨くほどツルツルになっていくので思わず夢中になってしまいます。土から作ったとは思えないほど、きれいなどろだんごを1時間半ほどで作ることができました。もちろん、その場で袋に入れて持ち帰ることが可能!
光るどろだんごづくりは予約制となっているため、体験したい場合は事前にホームページから予約をしておきましょう。
●ワークショップ情報●
光るどろだんごづくり
1個:800円(税込)
開始時刻:平日13:00~・土曜、日曜、祝日:10:00~・13:00~・15:00~
要予約(未就学児は大人同伴)
また、「土・どろんこ館」の隣にある「陶楽工房」では土ではなく「タイル」や「陶器」を使った体験教室を受講することができます。モザイクタイルで飾ったフォトフレームや季節のインテリアなど、おしゃれなアイテムを作ることが可能です。
INAXライブミュージアムは、モザイクアートやタイルの絵付けが楽しめる体験コーナーやワークショップが豊富なので、事前にどんな体験をしてみたいかチェックしておくといいでしょう。体験教室への参加は予約制です(「自由時間」を除く)。
ぐるっと館内を一周したあと、もう一度「世界のタイル博物館」に戻ってきました。
充実の内容でゆっくり見学して回るなら2時間は必要です。見学の後、「世界のタイル博物館」内に併設されているレストランで一休みすることにしました。
建物内にあるピッツェリア「ラ・フォルナーチェ」で、イタリア製の薪窯で焼いたアツアツのピザをいただきます♪
皮がパリっとしており、アツアツのチーズがとろける食感は絶品! トマトソースはさっぱりとしており、とても食べやすかったです。
ランチメニューやディナータイムメニューも充実しているので、来館する時間に合わせてさまざまな使い方ができますよ。
お腹もいっぱいになり、帰る前にミュージアムショップに立ち寄りました。こちらも、「世界のタイル博物館」に併設されています。
展示品のポストカードや書籍はもちろんのこと、おしゃれなタイルややきものの器などもあります。
かわいいアルファベットタイルなどもお値打ち価格で販売されています。お部屋のインテリアとしても重宝しそう!
やきものの街・常滑ならではの伝統や文化に触れながら、6つの施設を思う存分堪能できるINAXライブミュージアム。季節によってさまざまなワークショップも開催されているので、何度訪れても楽しめます。見て、学んで、作って楽しめるおすすめのスポットです。
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